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「並ばない万博」の触れ込みとは裏腹に、大阪・関西万博が開幕わずか2日目にして「#万博ヤバい」がSNSでトレンド入り。
開幕を祝福する声よりも、「行列地獄」「雨漏り」「ネット接続不良」などの懸念の声が相次いでいます。総事業費約1兆8000億円、準備に7年以上を費やした「未来社会の実験場」が直面した厳しい現実とは何なのか。
2025年4月13日に開幕したばかりの大阪・関西万博が”やばい”と言われる理由を、現地からの報告や専門家の分析を元に徹底解剖します。
目次
「並ばない万博」幻想崩壊——予想を超える行列地獄
大阪・関西万博は「並ばない万博」を謳い文句としていましたが、開幕初日から全く別の様相を呈しています。
東ゲート前の入場列は最大2時間待ち、帰りの際も夢洲駅への行列で1時間以上待つという事態に。「入場に2時間・退場に1時間。ひどい運営」という来場者の怒りの声が続出しています。
さらに場内でも飲食店、お土産店、コンビニ、トイレなど全てが長蛇の列に。「飲食店→長蛇の列、土産物→長蛇の列、コンビニ3軒→どれも長蛇の列、トイレ→長蛇の列」と述べる来場者もいました。
事前予約システムを導入していたにもかかわらず、入場・退場のボトルネックを解消できなかった運営に対する批判が高まっています。「万博に来る前からわかっていたはずの問題をなぜ解決できなかったのか」という疑問の声も上がっています。
未来のシンボルが雨漏り!?196億円の大屋根リングの不思議
会場のシンボルである「大屋根リング」に開幕初日から雨漏りが発生したと日本国際博覧会協会(万博協会)が発表。
周長約2km、高さ約20mの世界最大級の木造建築物として注目を集めていた大屋根リングですが、リング東側のエリアで上部から雨水が滴り落ち、下を歩く来場者にスタッフが「雨漏りしております。
お気をつけてお通りください」と呼びかける事態に。
109個の木架構ユニットを円形につなぎ、日本の伝統工法である「貫接合(ぬきせつごう)」と最新技術を組み合わせた革新的な建築でありながら、基本的な「雨漏り」という問題に直面。万博協会幹部は「施工業者に原因調査や補修を依頼する」と説明していますが、建設費350億円をかけた大屋根の問題に、来場者からは「屋根って何?レベル」という厳しい声も上がっています。読売新聞
通信インフラ崩壊——「未来都市」なのになぜネットに繋がらない?
「未来社会の実験場」を掲げる万博会場で、皮肉にもネット接続が極めて不安定という事態に。スマートフォンで電子チケットのQRコードが表示できないケースが相次ぎ、混乱をさらに増幅させました。
公式アプリからパビリオンの予約ができない、地図が見られない、情報が取得できないなど、デジタル体験の根幹が揺らぐトラブルが続出。驚くべきことに、紙の地図が200円で販売されているという「アナログ解決策」が登場する始末です。
「Society 5.0を体現する」という万博のコンセプトが、初日から通信インフラの不備によって台無しになりつつある状況に、多くの来場者が失望感を表明しています。
軟弱地盤と防災リスク——”ヤバい”と言われる根本的な問題
開催地である夢洲(ゆめしま)は大阪湾の人工島で、元々はゴミの埋立地。軟弱地盤と液状化リスクが高いことが指摘されており、大きな地震が起きた場合の安全性に疑問符が付いています。
アクセスルートも「夢咲トンネル」と「夢舞大橋」のわずか2つのみ。有事の際、最大15万人もの来場者が2つの狭いルートで避難することになるという防災上の懸念も指摘されています。
「地盤は脆弱、水はけ悪く、メタンガス噴出も」と工事関係者が証言するなど、開催地そのものの安全性に関する懸念は開幕前から存在していました。実際、開幕直前には会場で海水による地盤浸食が発見されるなど、想定外のトラブルも相次いでいます。JBPress
財政問題と建設遅延——巨額税金投入への懸念
大阪・関西万博が”やばい”と評される大きな理由の一つが、建設費の膨張と工事の遅れです。当初1250億円と発表された会場建設費は、大屋根リングの建設(350億円)や建設資材・人件費高騰により、約2350億円にまで膨れ上がりました。
各紙世論調査でも、朝日新聞では71%、読売新聞で69%が建設費の増額に「納得できない」と回答。さらに「万博に行きたいか」という問いに対しても「思わない」が69%という結果が出ています。
このような状況の中、「能登の震災復興に予算を回すべきだった」という声も少なくありません。約1兆8000億円という巨額の総事業費に対する費用対効果への疑問が、開幕直後から噴出しています。西野ITオフィス
参加国からの不満と撤退——招待客を”いじめる”主催国?
建設の遅れや高コストに、海外の参加国からも不満の声が噴出。タイプXパビリオン(主催者側が提供する仮設パビリオン)の価格が1平方メートルあたり80万円とされており、期間限定の建物にもかかわらず「ヨーロッパの基本的な倉庫よりも10倍高い」と批判されています。
「主催者は参加希望国を助けるのではなく、金をむしり取ろうとしているのか?」と万博関係者が嘆く声も。この状況を受けて、メキシコとエストニアが既に参加を撤退した事実も明らかになっています。
「おもてなし」を掲げる日本が、実際には参加国に厳しい条件を押し付けているという矛盾に、国際的な信頼を損なうリスクも指摘されています。n-yu.com
まとめ
開幕からわずか2日で「#万博ヤバい」がトレンド入りするという異例の事態となった大阪・関西万博。「並ばない万博」の幻想が崩壊し、雨漏りする大屋根リング、通信インフラの不備、軟弱地盤の問題、財政問題、参加国からの不満など、様々な問題が一気に表面化しています。
これらの問題は、単なる初期トラブルなのか、それとも抜本的な構造問題なのかが今後の焦点となるでしょう。
運営側も日々改善を進めているとされ、数週間後には状況が好転する可能性もあります。
しかし今のところ、「未来社会の実験場」というコンセプトとは裏腹に、基本的なインフラや運営面での課題が山積している現実が浮き彫りになっています。
今後万博を訪れる予定がある方は、雨の日は避ける、平日の比較的空いている時間帯を選ぶ、食料や飲料を持参するなど、万全の準備をしたうえで訪問することをお勧めします。また、SNSで最新情報をチェックしながら、状況の改善を見守ることも重要です。
「未来社会の実験場」が本当に未来を示せるのか、それとも「過去の教訓」になってしまうのか——半年間の万博の行方から目が離せません。
最後までおつきあいくださり、ありがとうございます☆彡