出典:南関町商工会
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「南関そうめん」筆者は恥ずかしながら、これまで「南関そうめん」という名称を聞いたことがありませんでした。
南関そうめんって、熊本県南関町で作られている手延べそうめんの一種なんですね。
ちょっと一般のそうめんと見た目、違うと思いませんか?
南関そうめんは、江戸時代から続く伝統的な食材。
その品質の高さは、肥後藩主の細川氏が徳川将軍に献上、明治時代には明治天皇に献上したという由緒あるそうめんだそう。
手作業で生産されているため、生産量が限られているので、希少価値のとても高い高級そうめんとして知られています。
コシが強く、シコシコとした歯ざわりが特徴です。
見た目も一般のそうめんより長いです。
この記事では、熊本県南関町で250年以上愛され続ける「南関そうめん」を実際に味わえる地元のお店と施設を詳しくご紹介しています。
この記事を読むことで、南関そうめんの魅力と特徴、実際に食べられる店舗情報、アクセス方法、おすすめメニューなどの実用的な情報を得ることができますよ。
また、地元ならではの食べ方や製麺所の見学情報も含まれているので、南関そうめんを深く楽しむためのガイドブックとしてもご活用いただけます。
目次
「南関そうめん」とは?知られざる幻の麺の正体
出典:TABIZINE
南関そうめんが最も盛えた明治中期には200カ所以上の製麺所があったようですが、現在では町内で10軒のみ。伝統の味と製法を守り続けているそうです。
そんな南関そうめん、いつ頃から食されていたのでしょう?
遡ること、宝暦年間(1751~1764年)に旅の僧や小豆島のそうめん職人によって伝えられたんですって。
詩人の北原白秋も南関そうめんを愛し、作品の題材としているのです。
農林水産省によると、250年以上の歴史があり、江戸時代から続く伝統的な製法を用いています。
最大の特徴は、茹でても伸びないほどのコシの強さと、のど越しの良いシコシコした歯ざわりで、その希少性から「幻のそうめん」とも呼ばれる逸品。
小麦粉と塩に水を合わせて、よく練っては寝かし、延ばしては寝かしを繰り返し、天日に干すという全工程が手作業のため、非常に手間がかかり、大量生産ができません。
特に有名なのが「曲げそうめん」で、すだれのように8mほどまで長く伸ばしたそうめんを完全に乾かし、ちょんまげのような形に曲げて作られます。この形が特徴的で、南関そうめんの代名詞とも言える製品です。まつお製麺では、この伝統的な製法を現在も守り続けているそうです。
南関そうめんが味わえる地元の名店とスポット
出典:フォートラベル
関所亭(うどん処)
南関町ふるさとセンター内に併設されている食事処で、地元の特産品を使った料理が楽しめます。南関町ふるさとセンターによると、うどんがメインですが、南関そうめんも味わうことができる貴重なお店です。
- 営業時間: 11:00~15:00(オーダーストップ14:00)
- 定休日: 日曜日・年末年始
- 電話: 0968-53-6288
- おすすめメニュー: 冷やし素麺(850円)、南関あげ丼、釜揚げうどん
出典:肥後ジャーナル
レストラン松風
南関町の老舗レストランで、創業70年の歴史を持ちます。Instagramによると、日本一パフェの種類が多いお店としても有名ですが、南関そうめんを使ったメニューも提供しています。
- 営業時間: 11:00~20:00(パフェラストオーダー18:00)
- 特徴: 南関あげと南関そうめんを使った地元名物料理
- 750種類以上のオリジナルパフェでも知られる
出典:楽天ブログ
肥後の茶屋
豆腐料理専門店として知られていますが、食べログの口コミによると、南関そうめんも味わえる隠れた名店です。
- 住所: 熊本県玉名郡南関町小原920-1
- おすすめ: 肥後御膳(1,180円)で地元の味を満喫
- 特徴: 作りたての豆腐料理と一緒に楽しめる
出典:南関町商工会
雪の糸素麺 猿渡製麺所
製麺所直営の店舗で、猿渡製麺所では製造見学と購入が可能です。予約が1年先まで埋まっている職人が手がける最高品質の南関そうめんを味わえます。
- 住所: 熊本県玉名郡南関町関町1417
- 営業時間: 9:30~16:30
- 定休日: 水曜日
- 電話: 0968-53-2106
- 特徴: 職人による手作業の見学可能、直売所併設
出典:熊本県観光サイト
物産館・道の駅での購入
九州自動車道・南関ICから車で3分の場所にある物産館では、南関そうめんの購入が可能です。熊本県観光サイトによると、地域の特産品や野菜と一緒に購入できます。
まとめ
南関そうめんは、250年以上の歴史を持つ熊本県南関町の伝統的な手延べそうめんで、その希少性から「幻のそうめん」と呼ばれているとお伝えしましたが、茹でても伸びないコシの強さと独特の歯ざわりが特徴の、全工程手作業による丁寧な製法で作られています。
実際に南関そうめんを味わえるスポットとして、関所亭、レストラン松風、肥後の茶屋などの地元の名店があり、それぞれ異なる魅力を持っています。特に雪の糸素麺 猿渡製麺所では、製造過程を見学しながら最高品質の南関そうめんを購入できる貴重な体験が可能です。
南関ICから車で数分というアクセスの良さもあり、熊本観光の際には、この地域でしか味わえない特別な南関そうめんをぜひ体験してみてください。伝統の技と味を守り続ける職人たちの思いが込められた一杯は、きっと忘れられない味となるでしょう。