出典:ニューズウィーク
思えば、中国でコロナが流行り、瞬く間に世界中に広まって多くの死者を出したのもつかの間、今また新たな呼吸器感染症が拡大していると言います。
本当にもう、どうなってるの?!と叫びたいくらいです。
中国の疾病対策センター(CDC)は、呼吸器感染症の予防に関する記者会見を開き、「ヒトメタニューモウイルス感染症」が昨年11月から拡大していると報告しています。
特に14歳以下の子供たちに多く見られ、咳や発熱、鼻水などの呼吸器症状が現れるということです。このウイルスは非常に感染力が強いとされているのですが、コロナよりも感染力が強いのでしょうか?
目次
中国でまたしても呼吸器感染症が拡大!
ヒトメタニューモウイルスは感染力が強く、特に発症から1〜4日後に最も感染力が高まるといわれています。コロナ、インフル、マイコプラズマ肺炎に加えてやはり感染力が強いようなので、日ごろから免疫力の低下を引き起こさないように気をつけねばなりませんね。
中国は1月28日から春節の連休に突入しますが、これまで最も多い90億人以上の移動があると言われています。
タイミング的に5年前、新型コロナウイルスが武漢で確認されて、パンデミックが始まった時期でもあるのです。これから、日本への感染拡大がたいへん心配されています。
もう、感染症はコロナで終わったのでは?なんて思っていたのですが、ところがドッコイ!またもや呼吸器感染症が、やはり中国で…。
感染症が広がる条件は、人々が密集することが挙げられるといいます。
ウイルスに対するワクチンや治療法はなく、今の時点では対症療法が行われているそうです。ので、熱が出たら解熱剤、咳には咳止めが使われています。
専門家は、毎年日本でも子供の約10%が感染すると語り、基本的な感染対策としてマスクの着用や密集した場所を避けること、頻繁な手洗いを推奨しています。
「ヒトメタニューモウイルス」って?
出典:FNNプライムオンライン
「ヒトメタニューモウイルス」というウイルスに感染すると、主に発熱やせき、鼻水などの症状が出るそうです。
このウイルスは2001年にオランダで初めて見つかりました。
症状は風邪に似ていますが、ひどくなると呼吸困難や肺炎を引き起こすことがあります。
高齢者や赤ちゃん、病気がある人が感染すると、気管支炎や肺炎など、ひどくなることもあるようです。
中国では、呼吸器系の病気の中で、インフルエンザに次いでヒトメタニューモウイルスの感染が多くなっています。
このウイルスは中国だけでなく、インドやマレーシア、インドネシアなど、アジアの他の国々にも広がっているのです。
中国では春節(お正月のような休暇)の時期に約90億人が移動し、多くの中国の人々が日本にも訪れることでしょう。日本ではインフルエンザが流行していますが、ヒトメタニューモウイルスも広がる可能性があります。
ヒトメタニューモウイルスは決して侮れない!
特徴的な症状は、1週間ほど続く非常に強い咳。
特に夜間はせき込んで吐いてしまうこともあるそうです。
また、38度から39度の高熱が4、5日続くことも。ヒトメタニューモウイルス感染の判断は、新型コロナウイルスのように抗原検査をしないと結果がわからないため、風邪と診断されることもあります。
最も注意すべきなのは「喘鳴(ぜんめい)」と呼ばれる、息が苦しくなる症状です。
呼吸困難が起こり、肺炎を併発する恐れもあります。
症状が重くなると、入院して酸素吸入が必要になることもありますので、軽視してはいけません。
専門家は、ヒトメタニューモウイルスが日本に入ってくることが考えられると警告し、手洗いやマスクを使うなど、基本的な感染対策をすることが大切だと言っています。
また、東京のクリニックでは最近、ヒトメタニューモウイルスに感染した子どもが増えていることがわかっています。
特に咳やゼーゼーするような症状が強い子どもには、このウイルスの検査をおすすめしていると医師は言っています。
ヒトメタニューモウイルスは飛沫や接触で広がることが確認されているので、コロナやインフルエンザと一緒に気をつけて予防することが大切です。
ヒトメタニューモウイルスの大人の症状は?
ヒトメタニューモウイルス感染症は、主に14歳以下の子供が感染する、ということですが、もちろん大人でもかかります。
もしも大人がヒトメタニューモウイルスに感染した場合の症状が気になりますよね。
大人が、ヒトメタニューモウイルスに感染した場合の症状は、本当に風邪のような症状だそうです。
熱が4~5日出て、咳も1週間ほど続くと言います。また、鼻づまり、鼻水、のどの痛みが普通にあり、ともすれば頭痛もみられるようです。
マイコプラズマのように、1か月~2,3か月咳が続くことは少ないようですが、夜間に悪化する場合もあり、時に嘔吐や下痢などの症状が出たりするようです。
RSウイルスが一時、横行していましたが、ヒトメタニューモウイルスはRSウイルスと似た症状が出たりすることがあって、特に幼いお子さんや高齢者は気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。
もちろん、基礎疾患のある人の重症化は確率が高くなりますね。
ヒトメタニューモウイルスは健康な大人がかかった場合、軽度で済む場合が多いと言いますが、うがい・手洗いの励行はこれまでどおり励行しないといけません。