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けん玉の魅力を広める活動に励んでいる「もしかめブラザーズ」のしゅんさんは、同級生であるD助さんと2022年10月からyoutuberとしても活躍中。たまたま、けん玉チャレンジャーとして紅白歌合戦に出場したしゅんさんが、失敗に終わってしまったのは記憶に新しい方もいらっしゃるのでは?
しかし、「相方のDすけさんも、自分は成功していたにも関わらず一緒に土下座してくれ、誰も僕を責めることはなく、逆に拍手と励ましの言葉をくれました。みんなの温かさに救われました」としゅんさんは感謝の気持ちを語るとともに、次に向けての力強い決意を私たちに示してくれました。
「成功するまでけん玉を辞めない」と志す俊さんにドラマを感じませんか?彼の生きざま、それはむしろ若者たちにとって、何よりの生きた素晴らしいお手本になるのではないでしょうか?
目次
「もしかめブラザーズ」のしゅんさんってどんな人
「もしかめブラザーズ」のしゅんさんは、同級生であるD助さんと2022年10月からyoutuberとして活動しています。
「もしかめブラザーズ」のチャンネル登録者数も2024年1月時点で2400人。
「もしかめブラザーズ」というグループを通じて、しゅんさんは、けん玉の魅力を広める活動に励んでいます。
特に東京・足立区の商店街で、通行人に声をかけて一緒にけん玉を楽しんだり、未経験者にけん玉の楽しさを伝えています。
「けん玉を始めてまだ2年ですが、この活動を通じて多くの人と交流でき、日々新しい発見があるのが嬉しいですね。
けん玉は一人でも楽しめますが、他の人と一緒に練習するのも魅力の一つです。始めるのは簡単で、多様な人々と出会い、自分の居場所を見つけることができるのは、けん玉の素晴らしい点だと思います」としゅんさんは語っています。
さて、そんな「もしかめブラザーズ」のしゅんさん、2023年12月31日に放送された紅白歌合戦のけん玉の挑戦者としてもすっかり有名に。
けん玉チャレンジは、ご存じ演歌歌手の三山ひろしさんの歌に合わせてけん玉のギネス記録に挑戦するというもの。
2017年にスタートしたけん玉挑戦、2017年には惜しくも敗れ、2018年には成功したものの2019年には失敗、2020年~2022年には連続で成功したという経緯があります。
しかしながら、2023年の暮れには惜しくも失敗。とは言え、けん玉挑戦は、失敗も含めてのお楽しみコーナー。
失敗したからといって、誰かが莫大な損害を被るわけでもなく、ましてや人名に関わるような大それたチャレンジでも決してないのです。
けん玉挑戦者の「16番」と聞けば、記憶に新しい方もおられるのでは?
出場補欠だった「もしかめブラザーズ」のしゅんさん
けん玉の良さを広めている「もしかめブラザーズ」のしゅんさんがまさに「16番」だったのです。
しゅんさんはもともと紅白の補欠メンバーとして参加していましたが、12月30日のリハーサル時に体調不良で男性メンバーが欠けたため、彼に出場の機会が訪れました。
「リハーサルの夜、運営から「代わりに出てほしい」と依頼され、その男性の予定していた『16番』を引き継ぐことになりました」としゅんさんは説明します。
人生は予測不可能で、正式メンバーが体調不良にならなければ、しゅんさんには出場のチャンスがなかったかもしれません。
出場が決まった時の心境について、しゅんさんは「突然のことで驚きはしましたが、前回の出場で成功していたので、不安はありませんでした。成功することを前提にしていました」と振り返ります。
本番当日の体調は良好で、リハーサルにも参加し、その後は本番を待つのみでした。
NHKホールでけん玉のパフォーマンスが始まると、しゅんさんは次第に緊張を覚え始めました。
「本番中、他のメンバーが失敗する場面を直接見ることができず、周りがざわついているのに気づいたとき、すぐに自分の番が来たと感じ『これは大変だ』と思いました」と彼は述べます。
彼の位置は平らな場所ではなく、いくつかの階段を登った場所でした。
けん玉には不向きに見える場所でしたが、しゅんさんにとっては問題ないとのこと。
「以前にも同じような場所で成功した経験があるので、自分にとっては大きな問題ではありませんでした。
運営側から、もし不安であれば他の場所と交換するという提案を受けましたが、私はそれを必要とは思いませんでした」と彼は説明します。
けん玉チャレンジ中、しゅんさんは16番の位置にいて、玉が順に自分の方へと近づいてきます。
「階段の上での挑戦だったので、前にいる人のけん玉の様子が直接見えず、体の動きからタイミングを探るしかなかったんです。
照明のまぶしさや音の大きさ、そして緊張のため、心臓の鼓動まで聞こえるほどでした。
ただ、絶対に成功させなければという思いだけでした」と彼は振り返ります。
しかし、残念ながらチャレンジは失敗に終わり、玉は左側に落ちてしまいました。
「緊張と会場の雰囲気で平衡感覚を失い、動き出す前からふらついてしまいました。
玉を上げた際、まっすぐのつもりが少しズレており、皿に乗せようとしたところで玉が外れてしまったんです。
玉がこぼれた後は手で乗せ直して、事前に決められた通り真顔で前を向きました。
チームのための演出で、失敗しても表情を変えず、その後の演出を続ける必要がありました」
三山が最後に大皿に玉を乗せると、ギネス審判員は当初「世界ギネス記録」と認定しましたが、後にしゅんさんの失敗が判明し、記録は約50分後に番組内で取り消されました。
みんなの温かさに救われました
会場を後にしたしゅんさんは、運営側から「モニターでの確認を待つよう」指示され、相方のDすけさんともう1人のプレーヤーと共に楽屋の外で待機していました。
その後、失敗が公表され、チャレンジ失敗が明らかになりました。
「楽屋に戻ると、100人を超えるメンバーが全員待っていました。すぐに『すいませんでした』と謝罪し、その場で土下座しました。
相方のDすけさんも、自分は成功していたにも関わらず、一緒に土下座してくれました。
誰も僕を責めることはなく、逆に拍手と励ましの言葉をくれました。『落ち込まないで』、『これからも続けてほしい』と声をかけてくれたんです。
DJ KOOさんはハグして励ましてくれ、お菓子をくれました。
みんなの温かさに救われました」としゅんさんは感謝の気持ちを語ります。
しゅんさんは、周囲から「謝る必要はない」と繰り返し言われましたが、自身の中で謝罪が必要だと感じていました。
「チームとして挑戦している以上、謝罪は大切な一部だと思っています。ただ、ずっと落ち込んでいるわけにはいかない。そうすると、けん玉を始めようとする人たちに悪い影響を与えかねません。
だから、謝罪はしっかりと行いつつも、楽しく活動を続けることが、僕にとっての使命だと考えています」と彼は述べています。
しゅんさんは紅白での失敗という現実を受け入れ、それと向き合う決意を新たにしました。
「紅白での失敗は、今後1年間ずっと私の心に残ることでしょう。
だからこそ、成功するまで絶対にけん玉を辞めないつもりです。
次のチャレンジが来るまで、この決意は変わりません。
次の紅白でけん玉チャレンジがあれば、また挑戦したいです。
成功すれば気持ちも晴れますし、万が一失敗しても、けん玉を楽しむ姿を皆さんに見てもらいたいです」と彼は前向きな姿勢を示しています。
しゅんさんにとっては、重い記憶になってしまったかもしれません。
が、2024年暮れの紅白に向けてリベンジを図る決意を抱いていることに、ほとんどすべての視聴者は心からエールを送り続けることでしょう。